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紫外線UVのちがい★UV3種類(UVA・UVB・UVC)解説

紫外線UVのちがい
紫外線(UV)についてサクッと知りたい

こんなご要望にお応えして!

紫外線UVには、UVA、UVB、UVCの3種類があります。

それぞれの特徴や肌への影響などをまとめましたので参考にしてください。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 😎

 

紫外線UVのちがい(UVA・UVB・UVC)

3つのちがいはこんな感じです。

紫外線の種類(UVA、UVB、UVC)

UVA UVB UVC
地表に届く全紫外線の約95%を占める

雲や窓ガラスも通り抜ける

UVBより波長が長くエネルギーは弱いが真皮まで届く

サンタン(即時黒化)の原因

地表に届く光線量は少ない

UVAよりエネルギーがつよく、表皮に炎症を起こす

波長が短いため、届くのは表皮まで

オゾン層に吸収されるため、ほとんど地表には届かない

細胞を破壊する有害な作用をもつ強い紫外線

肌への影響:シワ、たるみ、シミ 肌への影響:日焼け、シミ 肌への影響:なし(地表に届かない)

きほん私たちに影響があるのは、UVAとUVBです。

UVの種類としてはUVCもありますが、とくに日焼けなどの心配はありません。

 

いっぽう、日焼け止めなどに入っている紫外線カット剤の成分をまとめてみると以下のとおりになります。

分類 一般名 紫外線吸収領域

(nm)

有機系素材

(UV-B吸収剤)

①パラアミノ安息香酸系 260~320
②ケイヒ酸系 280~320
③サリチル酸系 290~320
有機系素材

(UV-A&B吸収剤)

④ベンゾフェノン系

(オキシベンゾン類)

260~360
オクトクレリン 290~360
カンフル系 290~360
有機系素材

(UV-A吸収剤)

4-tert-ブチル4’-メトキシジ

ベンゾイルメタン

320~400
無機系素材

(反射材として利用)

酸化チタン 260~400
酸化亜鉛 260~400
微粒子酸化チタン 260~370
微粒子化亜鉛 260~370

なお、UVAとUVBの紫外線吸収領域はこんな感じです。

UV領域範囲

UVA領域:320~400nm

UVB領域:290~320nm

また表のなかの①~④については、代表的な紫外線カット成分なのでさらにくわしく説明しますね。

 

①パラアミノ安息香酸系(PABA)

ビタミンB複合体の一種で、配合上限は4%と規制されています。

さらにくわしい種類と特徴はこんな感じです。

種類 特徴
パラアミノ安息香酸エチル UV-B領域の波長310nmに最大の吸収力

白色の結晶または結晶性粉末

ジメチルPABAオクチル

(パラジメチルアミノ安息香酸-2エチルヘキシル)

溶解性がよく、強い吸収力をもっている

発がん性が懸念されるため使用が減っている

グリセリルPABA

(パラアミノ安息香酸グリセリル)

半固形の物質

グリセリンとアミノ安息香酸からなるエステルで配合上限は4%

 

②ケイヒ酸系(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)

メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(パラメトキシケイヒ酸2-エチルヘキシル)は、メトキシケイヒ酸と2-エチルヘキシルアルコールのエステルで、油溶性の原料です。

UV-B領域の波長311nmに最大の吸収力をもちます。

 

③サリチル酸系

種類としてはサリチル酸オクチル(サリチル酸2-エチルヘキシル)サリチル酸フェニル、サリチル酸メチルなどです。

組み合わせて使うこともあります。

 

④ベンゾフェノン系(オキシベンゾン類)

アルコールやオイルに溶け、水にはほとんど溶けない性質の原料です。

オキシベンゾン‐1は、UV‐Bを主に吸収し、波長288nmに対して最大の吸収力をもちます。

そのほかのオキシベンゾン3、オキシベンゾン5、オキシベンゾン6などは微黄色の結晶性粉末で、UV-AとUV-Bの両方を吸収しますが、吸収力はとくに強くありません。

メイクアップ料などにも多く配合されていますが、配合上限は10%と決められています。

 

 

日焼け止めの表記SPFやPAについて

SPFやPAは、数値が大きいほうが紫外線防御能力が高くなります。

SPF

(Sun Protection Factor)サンプロテクションファクターの略

UVBによるサンバーン(赤くなる日焼け)の防止効果を表したもの

数値が大きいほど効果が高く、2~50+で示される

PA

(Protection Grade of UVA)プロテクションレイドオブUVAの略

UVAによる短時間で皮膚が黒くなる反応の防止効果を表したもの

PA+~PA++++の4段階で示される。

+が多いほど効果が高くなる

使い方としては、普段使いはSPF30、レジャーやスポーツ時はSPF50+というように使い分けるとよいでしょう。

PAはSPFに比例しているので、あまり気にしなくて大丈夫ですよ 😉

 

また、SPFが高い日焼け止めをぬったからといって、長い時間持続するわけではありません。

SPFが高くても低くても、2~3時間に1回は塗りなおすことがポイントです。

 

いっぽう紫外線量の月別変化と、紫外線強度の時間による変化は以下のグラフのようになります。

冬でも紫外線がなくなるわけではありませんので、1年中紫外線対策をすることが大切です。

ぜひ参考にしてください。

紫外線量の月別変化

青線:UVA、橙線:UVB

紫外線強度の時間変化

青線:UVA、橙線:UVB

紫外線月別変化グラフ 紫外線時間別変化グラフ

 

 

 

紫外線散乱剤と紫外線吸収剤

太陽と青空(紫外線)

日焼け止めには、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤のふたつのタイプがあります。

紫外線散乱剤 紫外線吸収剤
  1. ノンケミカルとも呼ばれる
  2. 物理的に紫外線を散らして日焼けを防ぐ
  3. 肌への負担はすくなめな傾向
  4. UV効果は低いものが多い
  5. 白くなりやすかったり、きしみが出やすい
  1. ケミカルとも呼ばれる
  2. 紫外線を1度吸収して、熱などのエネルギーにかえて防ぐ
  3. 人によっては赤みやピリピリ感が出ることもある
  4. UV効果の高いものが多い
  5. 白くなりにくい、きしみがすくないなど使用感の良いものが多い
【紫外線散乱剤の主な成分】

  1. 酸化チタン
  2. 酸化亜鉛

など

【紫外線吸収剤の主な成分】

  1. メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
  2. メトキシケイヒ酸オクチル
  3. パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル
  4. ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
  5. ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
  6. t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
  7. オクチルトリアゾン
  8. オクトクリレン

など

日焼け止めにより、どちらかのみを配合している場合と、両方配合している場合があります。

おすすめは、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の両方の成分が配合されたアイテムを使うことです。(もしくは2種類使う)

2つのタイプをいっしょに使うことで、相乗効果があらわれ、紫外線防御機能がアップ!

さらにお互いの総配合量をへらすことができるため、それぞれのデメリットを解消することが期待できます。

 

おすすめの日焼け止めについては以下の記事にまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

【メンズ】日焼け止めおすすめ神7★選び方やおすすめポイント解説

 

以上です。

ありがとうございました。

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