狼と香辛料の信用買いとは?仕組みやメリットデメリット解説

狼と香辛料 漫画・アニメ

「狼と香辛料」に出てくる【信用買い】とは?

行商人ロレンスと狼の化身(神)ホロの二人は、旅をしているなかで、「信用買い」という取引を行います。

どんな仕組みなのか、はたまたメリットやデメリットは何か?

実際のストーリーや具体例を交えて簡単に解説していきます。

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【狼と香辛料】信用買いとはどんな仕組み?

狼と香辛料に出てくる【信用買い】とは?

「信用買い」とは、商品を仕入れる際に、その場で現金支払いを行わず、「期限までに代金を支払う」と約定を交わして購入させてもらうことです。

たとえば、りんごを10個500円で買う時に、手元に資金が足りない場合、1週間後に支払う「信用買い」をするとします。

購入者はその期限までにその商品を売りさばき、出た利益の中から代金を支払えばOK!

しかし、もし支払いができなければ、それはそのまま借金になってしまいます。

ここでポイントとなるのは、りんごの値段(価値)が急に変わって10個1500円になっても、10個300円になっても、元々契約した10個500円で買わなければならないということです。

商品価値(値段)によって、利益が出るか損失が出るか左右されます。

狼と香辛料でのロレンスは行商人。

行商人とは、特定の店舗をもたず商品をお客がいるところへ運び販売をする仕事だよ!(小売業)

商品を買い、高く売ることで利益を得ているため、手持ちにお金がなくても商品を大量に仕入れることができる「信用買い」は行商人として必然の買い物方法と言えるでしょう。

【狼と香辛料】信用買いのメリットとデメリット

信用買いについて、今一度メリットとデメリットを考えてみましょう。

狼と香辛料の行商人ロレンスは、ポロソンで高級武具の「信用買い」を行いました。

その際、ロレンスが、持っている胡椒の価値が、50リュミオーネだったとします。

その2倍である100リュミオーネ分の武具を仕入れるために、50リュミオーネ分は胡椒で、残りの50リュミオーネはその場で現金を支払わず、信用買いした形になります。

これをリュビンハイゲンに持って行って、そこで1.2倍の120リュミオーネで売れたとすると、50リュミオーネは信用取引分の借金相殺に使われて、ロレンスの手元に入るのは70リュミオーネとなります。

売り上げ(100×1.2=120)ー信用取引分(50)ー元手資金(50)=ロレンスの利益(20)

つまり利益は20リュミオーネとなり、50リュミオーネの元手で4割の利益が得られました。

もし信用買いではなく、現物買いだったとすると、武具は50リュミオーネ分しか仕入れられないので、利益は2分の1の10リュミオーネになります。

売り上げ(50×1.2=60)ー元手資金(50)=ロレンスの利益(10)

信用買い取引のおかげで、商品を多く仕入れることができ、利益が2倍になったわけです。

ただし、もしリュビンハイゲンで武具が値下がりしていたら、損失も2倍になります。

今回の取引については、そのリスクは少ないという判断だったようですが、結果は値下がりしてしまったわけです。

武具は本来ならばリュビンハイゲンの手堅い売れ筋でしたが、北への大遠征の中止により、教会都市での武具価格は大暴落してしまい、ロレンスは大きな借金を背負い込むことになったのでした。

しかも価値がほぼゼロに…。

この結果、ロレンスは元手の50リュミオーネを失っただけではなく、50リュミオーネの借金も抱えてしまったのでした。

利益が出れば大きいですが、損失が出た場合のリスクも高いということです。(ハイリスク・ハイリターン)

信用買いメリットデメリット
仕組み手元にお金がなくても、商品の買い付けができ、価値が下がらない、もしくは上がれば利益も増える。(ハイリターン)支払い期限内に商品が値下がりしてしまいお金が支払えない場合、損失が増え、借金を抱える。(ハイリスク)
狼と香辛料例1:信用買いで1.2倍の金額で売れた場合
売り上げ(100×1.2=120)ー信用取引分(50)ー元手資金(50)=ロレンスの利益(20)

例2:現物買いで1.2倍の金額で売れた場合
売り上げ(50×1.2=60)ー元手資金(50)=ロレンスの利益(10)

売り上げは2倍の差がでる。
武具は本来ならばリュビンハイゲンの手堅い売れ筋だったが、北への大遠征の中止により、教会都市での武具価格は大暴落した。(価値ほぼゼロ)

ロレンスは元手の50リュミオーネを失っただけではなく、50リュミオーネの借金も抱えてしまった。

【狼と香辛料】信用買いの仕組み&メリット・デメリットまとめ

狼と香辛料で出てくる「信用買い」とは、商品を仕入れる際に、その場で現金支払いを行わず、「期限までに代金を支払う」と約定を交わして購入させてもらうこと

信用買いはハイリスク・ハイリターン

信用買いメリットデメリット
仕組み手元にお金がなくても、商品の買い付けができ、価値が下がらない、もしくは上がれば利益も増える。(ハイリターン)支払い期限内に商品が値下がりしてしまいお金が支払えない場合、損失が増え、借金を抱える。(ハイリスク)
狼と香辛料例1:信用買いで1.2倍の金額で売れた場合
売り上げ(100×1.2=120)ー信用取引分(50)ー元手資金(50)=ロレンスの利益(20)

例2:現物買いで1.2倍の金額で売れた場合
売り上げ(50×1.2=60)ー元手資金(50)=ロレンスの利益(10)

売り上げは2倍の差がでる。
武具は本来ならばリュビンハイゲンの手堅い売れ筋だったが、北への大遠征の中止により、教会都市での武具価格は大暴落した。(価値ほぼゼロ)

ロレンスは元手の50リュミオーネを失っただけではなく、50リュミオーネの借金も抱えてしまった。

以上です。

ありがとうございました。

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