「朝、なかなか起きられない…」
「アラームを設定しても寝坊してしまう…」
こんな感じで毎度遅刻してしまうことを悩んでいませんか?
もしかしたらあなたは【ADHD】かもしれません。
対策や治療法についてもまとめましたのでぜひご覧ください。
ADHDとは何?遅刻との関連性
ADHDとは注意欠如・多動症が見られる発達障害で、睡眠リズムが乱れやすいことが指摘されています。
ADHDの特性として、集中困難、衝動性、過活動などがあり、これが睡眠にも影響を及ぼすことがあり、これは、神経伝達物質のバランスの違いや、脳の特定の部位の活動の違いが関与しています。
この影響でADHDの人は、集中が途切れやすかったり、興奮しやすかったりすることから、夜間に脳が過度な活動をしてしまうのです。
その結果、適切な時間に眠ることが難しくなったり、深い眠りに入りにくい傾向があり、朝起きられず、遅刻が増えてしまいます。
またADHDの特徴として、予定した時間に合わせて行動することや、マルチタスクができないことが多いです。
いろんな準備をしている間に、予定そのものを忘れてしまったり、想定以上の時間がかかってしまいます。
今すぐ実践!ADHDを持つ人がすべき遅刻対策
ADHDだとしても、毎度遅刻をしていたら、周りの人に迷惑がかかってしまうし、仕事であれば尚更問題になってしまいます。
遅刻対策をぜひ実践してみてください。
【遅刻対策】
- 時間を測る
- 準備は早めに、当日の動きをメモしておく
- 作業時間や優先順位を見直す
- 周囲に協力をもとめる
ADHDを持つ人は、自分がどれくらいの時間で準備できるかいまいち把握できていません。
よって時間を測って行動スピードを確認しましょう。
また、マルチタスクができないので、一気にやろうとするとパニックなってしまいます。
当日の動きをメモしておき、順番通りにこなすと良いでしょう。
一方、うまくいかなかったときは、作業時間や優先順位を再度見直し、改善していくことで遅刻を減らすことができます。
また周囲に協力を求めるのもあり。
絶対に遅刻できない時には、目覚まし時計以外にも、家族や友人に起こしてもらう(モーニングコールを頼む)ことをお願いするのもよいです。
ADHDかもしれない…遅刻が直らないときの対処法
ADHDかもしれない、と思ったり、ADHDで遅刻が直らなかったりと、日常生活に支障が出ているのなら、必ず専門機関を受診してください。
ADHDでの治療法は薬物投与があります。
処方された薬を飲むことで、脳機能の働きを助け、ADHDの特徴によって現れる不注意と多動性・衝動性の2つの症状を緩和する目的で使用されます。
日本で使用されている薬、メチルフェニデート塩酸塩徐放剤やアトモキセリンなどは6歳から使用することができます。
一方ずっと飲み続ける必要もないですし、本人の状況をみながら薬を減量したり、中止することも可能です。
また、心理社会的治療というものもあります。
環境調整では、ADHDの方の悩みを聞き、その方が生活しやすいように周囲の環境を工夫することなどを指導します。
ソーシャルスキル・トレーニングでは、社会や周囲の人と良好に関係を築けるようなスキルを身につけるために、感情コントロールなどを学ぶことができます。
このように、専門的な部分のサポートは大切なので、まずはADHD専門の病院を受診することをおすすめします。
会社に遅刻癖のある人がいる場合(周囲や上司の対処法)ADHDかも
遅刻癖のある人が職場にいる場合、周りの人も大変ですよね。
ましてや上司として教育しなければならない立場だとすれば、今も頭を悩ませているかもしれません。
周囲や上司の対応としては、まず遅刻癖さんの生活状況を聞き取りしましょう。
頭ごなしに怒りをぶつけるのは得策ではありません。
聞き取りから、ADHDかもしれない場合はすぐに病院に行かせましょう。
ADHDだから「遅刻が許される」というわけではありませんが、病院でのケアや投薬治療で改善されることも多々あるのでおすすめです。
またADHDでないと判断されれば、減給や解雇などの対処を進めるとよいでしょう。
実際に体験談として、筆者が会社員だった頃、職場に遅刻したり仕事中いつもウトウトしている同僚がいました。
注意しても直らず困っていて友人に愚痴っていたところ、
「その人ADHDじゃない?」
と言われたことから、上司に相談・提案してみて病院を受診させたところ、案の定【ADHD】だったのです。
ADHDは自覚していないことも多いので、病院を受診していないという人もたくさんいるそうです。
そしてその同僚は投薬治療を始めたことで、完璧…とは言えませんが、遅刻は減ったしウトウトするようなことはなくなったのです。
遅刻癖のある人にイライラして自分がストレスを溜めるのはよくありません。
少しでもその予兆があるのなら、病院を受診させたり、仕事量や配分を見直すことをおすすめします。
遅刻とADHDの関連性についてでした。
あなた自身、もしくは周りに当てはまる人はいませんか?
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